ブランド住宅メーカーは安心?
家は十年単位で長く住み続けるものなので、多くの方は安心・信頼を求めてブランド住宅メーカーを検討します。
ブランド住宅メーカーはCMや看板でよく目にするため、知名度が高く、まず間違いないという印象を施主に与えます。
しかし、ブランド=安心という根拠のない理由に基づいて住宅メーカーを選ぶと、思わぬトラブルが発生するおそれがあります。
逆にブランド力がなくても、しっかり対応してくれる住宅メーカーであれば、最終的に満足できる住宅を手に入れられる可能性大です。
ここでは、ブランド名に惑わされず、誠実な住宅メーカーを見つけだすポイントをいくつか紹介します。
1.人物を見る
住宅メーカーの質を見極めるには、ブランド名や看板ではなく、営業マンや設計者の人物評価を行うのがポイントです。
誠実な住宅メーカーでは、社員の教育・育成がしっかりしており、説明や提案、アドバイスまでしっかり対応してくれます。
一方、悪質な住宅メーカーは社員の風紀も乱れていることが多く、威圧的な態度や素人を見下すような態度をとられるケースもめずらしくありません。
そのため、住宅メーカーを選ぶ時は、まず相談に乗ってくれる担当者の人となりをしっかり見極め、メーカー全体の評価を下すことが大切です。
2.専門家を参加させる
住宅メーカーの技術力や質は素人にはわかりにくく、実際に工事が始まって家が完成してみないとなかなか判断することができません。
そんなときは、住宅メーカーを選ぶ段階から建築専門家などのプロを同席させるのがおすすめです。
自社の技術力や質に自信のある住宅メーカーであれば、専門家の同席も快諾してくれますが、逆に自信のないメーカーは難色を示す可能性があります。
ただ、専門家に依頼するとそれなりの費用がかかってしまうので、予算の都合上、専門家の同席が難しい場合は、とにかくあれこれ質問し、用心深くてうるさい顧客であることをアピールしましょう。
また、事前にある程度家の知識や情報を手に入れておけば、住宅メーカーの問題点やミスを指摘できるようになります。
3.フランチャイズの見極め方
住宅メーカーの中には、フランチャイズ方式を採用しているところも存在します。
フランチャイズと言うと直営店に比べて質が劣るというイメージがありますが、実際にはフランチャイズ加入条件や審査基準を厳しく設定している住宅メーカーも多く、質の良いサービスをうけられるところもあります。
ただ、やはり質の低いフランチャイズ店も多いため、フランチャイズ店を利用する際は、フランチャイズ加入前の業態を確認することが大切です。
たとえばフランチャイズ加入前に在来工法を採用していた工務店が、加入後に輸入住宅やツーバイフォー住宅などを採用した場合、新しい工法を身につけるには相応の時間がかかります。
中には、住宅建設とは畑の違う公共工事の下請けを行ってきた工務店がフランチャイズ加入する例もありますので注意が必要です。
また、フランチャイズ店の見極めには、地元の評判も有効です。地元で人気の高い工務店はもともと優秀な人材と技術を持っている可能性が高いので、前向きに検討できると言えるでしょう。